4日目

中にて

今日の一言「Anyway! We should do it! We can do it!」


感動と興奮で胸がいっぱいで
今回の出来事をうまく言葉にすることができません。
さんざ、考えあぐねた結果、
このセミナーに参加してくださった御三方へのお礼の気持ちを
私なりに書かせていただくことにしました。


今回、皆さんにこうして出会えた事は
私にとって大変大きな刺激であり、
「自分は変わるんだ」という大切な原動力に繋がりました。


昨日、今日、と、絶対に今後の人生の中で
経験する事はできないであろう僥倖に恵まれたと感じています。


初めに、CG業界の最前線で活躍するプロのクリエータの方たち
をお招きすると聞いた時には、
やはりアーティストなのだから気難しくて渋面で
ちょっと怖い人たちなんじゃないかと
勝手に想像をしていたのですが、全くそんなことはなく、
逆にとてもフレンドリーに接していただけてびっくりしました。


特に渡辺さんは緊張して硬くなっている私たちが
少しでも話しやすくなるように最初の最初からどんどん
笑いをとってくださったので、一気に緊張を解す事ができました。
普通の時でさえ面白い方だったのですが、
お酒が入るともっと愉快になるとお聞きしたので、
次回お会いする時には、お酒片手に行ってみたいと思います。


セミナーの中では、皆さんが働かれている実際の現場での
作品制作の具体的な工程と技術、使っているソフトウェアについて
を伺う事ができました。


どんなに小さな質問にも懇切丁寧に答えてくださり、
わかり難い部分があると、わざわざ画面を出して
操作の過程をひとつひとつ示してくださったりもしました。


日本語も勉強なさっているJuanさんは、
実際にCGを担当された映画や、ゲームの画面を出しながら
私たちが理解できるように所々日本語を交ぜながら
わかりやすい英語で話してくださったので
訳していただかなくても理解できる部分が多かったです。


お昼は、何と私は渡辺さんの向かい側の席に座らせていただいて
色々なお話を伺うことができました。
日本の現場での辛かった出来事や、テレビ局のCG班裏事情から、
アメリカの映画界の裏話、今後の業界の動向、
個人的な意見に至るまで、たっぷりと聞かせていただきました。
細かい話では、「プログラムを組む時のメモは残してまとめておいて
自分専用の参考書にすると良い」とか「わかりやすい変数名の
つけかた」とか「決まった変数名を使うことで、他人が見ても
理解のしやすいプログラムになること」なども教えていただきました。
変数名の話では、実際にJuanさんの組んだC++のコードを
見せていただきました。日本人(私たち)がプログラムを組む場合は、
スペルミスが怖いので、極力長い変数名(渡辺さんたちは8文字
くらいが平均的な長さだそうです)は
つけないように短くしてしまいますが、
ネイティブスピーカーの方たちは、変数名のスペルミスというものは
全く無いそうです。Juanさんがそう仰っていました。
(なので短い名前にする必要は無いです)。
Juanさんのプログラム内で使われている名前は
大文字と小文字を上手く使い分けられていて
三者が見ても何がどれだか見てわかる名前になっていて
ぱっと見て何を動かしているか理解できるので
とても見やすくてわかりやすいプログラムだと感じました。


友記さんは、ご自分のつくられたデモリールを流しながら
具体的な作業の説明をしてくださいました。
敢えて、「こうすると難しいから」といってより難易度の高い
処理を実行されているのを見て、カッコイイなぁと思いました。
友記さんは昨日も参加してくださっていたのですが、
とても素敵な女性で、自炊もなさっているそうです♪
CGの質問だけでなく、アメリカでの食生活のお話など
よりプライベートな部分もお聞きすることができて
とても楽しかったです。


最後に自分の作ってきた3DCG作品を御三方に見ていただきました。
プロの方の作品をたくさん見せていただいた後だったので
見せるのも恥ずかしかったのですが、
ひとつひとつ丁寧にアドバイスをいただきました。


セミナーの時間はたっぷりと取っていただいてあったのですが、
たくさん質問をして、それに答えていただいていたら、
本当にあっというまにセミナーの時間が終わってしまいました。
まだまだ話し足りなかったです。


夕食では「Sandale Dream」のメンバー数人に参加いただいて
交流会が開かれました。
とても美味しいパスタとピザが出たのですが、
食事そっちのけで私は友記さんとお話しをさせていただきました。
時間が経つのを忘れるほど楽しかったです。


またこのような機会があったらいいなぁ…と思います。


渡辺さん、Juanさん、友記さん、本当にありがとうございました。